1日1記事(前倒し有)ブログ【745記事】

【税理士が解説】同じ財産を相続しても相続税に違いが出るのはなぜ?

相続税専門税理士の富山です。

今回は、同じ金額の財産を相続しても、税負担に大きな違いが出る理由について、お話します。

同じ財産を相続すれば、同じ相続税がかかる?

Aさん一家とBさん一家が隣同士で仲良く住んでいました。

それぞれの一家の主であるAさんとBさんが同時になくなり、遺族が相続税の申告をしなければならなくなりました。

Aさんの長男であるa郎さん、Bさんの長男であるb郎さんが、相続によりトヨタ自動車の株式を1万株だけ相続しました。

a郎さんの相続税は500万円、b郎さんの相続税は100万円でした。

そんなことあるのでしょうか?

同じ財産を相続しても、相続税には雲泥の差が出る

a郎さんの相続税と、b郎さんの相続税に5倍の差が出た理由は、Aさんの相続税を計算するときの税率が、Bさんの相続税を計算するときの税率よりも高かったからです。

なぜ高いかというと、Aさんの相続財産の方が金額が多かったり、Aさんの相続人の数が少なかったりして、Aさんの相続に適用される相続税の税率が高くなったからです。

なぜ、適用される相続税の税率に違いが出るのでしょうか?

財産が多いと税率がどんどん上がる!

詳しい計算については、こちらの記事を見ていただきたいのですが、

【税理士が解説】相続税の計算表の見方・使い方

相続税の税率は一定ではありません。

ザックリ言うと、亡くなった方の正味財産(借入金等を控除した金額)から遺産に係る基礎控除額(相続税の非課税枠)を控除した金額を、法定相続人の法定相続分の割合で按分します。

この按分後の金額が大きければ大きいほど、高い税率で相続税が計算されます。

トヨタ自動車の株式の他にもAさんの相続財産がたくさんあれば、全体の財産の金額も大きくなり、この按分後の金額も大きくなるはずです。

結果として、適用される相続税の税率が高くなるのです。

ですから、同じ金額のトヨタ自動車の株式を相続しても、相続税には大きな差が出てしまうのです。

また、法定相続人の数が多いと、分けっこする人の数が多くなるワケですから、「按分後の金額」が少なくなります。

ケーキを2人で分けるときよりも、10人で分けるときの方が、1人当たりが食べられる量は少なくなりますよね。

想う相続税理士秘書

つまり、法定相続人の数が多いと、適用される相続税の税率が下がります。

ですから、b郎さんの相続税が少なかったのは、Bさんの法定相続人が多かったからかもしれません。

館林市に出張訪問する相続税専門税理士から一言

想う相続税理士

全体の財産が多ければ多いほど、納税が大変になりますので、ご注意を。