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不動産の平等な遺産分けを目指すな!

想う相続税理士、富山です。

今回は、相続財産に不動産が含まれている場合の平等な遺産分けについて、お話します。

土地の価値は誰にも分からない

土地の正確な価値は誰にも分かりません。

遺産分けの話し合いにおいては、相続税申告のために計算された「相続税評価額」を元に平等に分けようとするかもしれませんが、その「相続税評価額」は相続税を計算するため、もっと言うと、相続税の「課税の公平」を図る目的でその計算の仕組みが出来上がっています。

ですから、その金額で絶対に売れると国が保証してくれた金額でもありませんし、その土地の実際の価値を表現している金額でもないのです。

不動産屋さんなどの専門業者の方に査定を依頼すれば、実際の価値に近い金額が出るかもしれませんが、相続人の中でも、それを「高い」と言う人もいれば(「あんなとこ、そんな金額じゃ売れないよ!俺の方がずっと住んでいるから土地勘があるよ」なんて言うかもしれません)、「安い」と言う人もいるでしょう(「あの土地がそんなに安い訳ないだろう!バカににしてんの?」なんて言うかもしれません)。

不動産取引が活発に行われているところであれば、その相場観も共有されているかもしれませんが、地方であれば、そうでないところの方が多いでしょう。

不動産の価値は人によって違う

自宅に対しての思い入れがあれば、その自宅の金額が低くても、その自宅が欲しくなるはずです。

収益を生む不動産に魅力を感じる方もいるかもしれません(「不動産オーナーになって不動産投資をやってみたかったんだよな!」なんて方とか)。

人によって不動産に対する評価・考え方というのは異なります。

綺麗ピッタリ平等に分けようと思っても不可能

不動産に対する考え方が違う人が集まって、完全に平等に分けようとしても、うまくいくはずがありません。

もしそれがうまくいくとすれば、それは例えば、「相続税評価額」を絶対的なものとして皆さんが考えていて、それに従って分けたような場合であり、その場合、後から「相続税評価額」が実際の価値を表したものではない、ということを家族や友達との会話から知ったら、「だまされた!」なんて文句を言うかもしれません。

活用できると思う人が相続する

自宅に同居している相続人の方であれば、その方が自宅を相続すればいいですし、「この場所は売れるな」と思う相続人の方がいれば、その方がその不動産を相続すればいいのです。

共有は避ける

「完全な平等」の行き着く先は「共有」です。

しかし、よくよく考えてみればお分かりのように、「共有」ということは、分けていないのと同じです。

分けられていない不動産は、使い勝手が悪いのは当たり前です。

共有者全員の同意がなければ何もできないような不動産だということです。

想う相続税理士

妥協点を探りましょう。